犬種・猫種別皮膚病について

トイプードルの皮膚病

About Skin Disease

トイプードルの皮膚の特徴

トイプードルは、毛が伸び続けるのが特徴的です。季節性の毛の生え変わりがないため、脱毛が少なく、その点では飼いやすいと言えます。その反面、定期的なトリミングが必要となり、ふわふわの毛を保つためには、毎日のブラッシングを心掛けましょう。
トイプードルにだけの特徴的な皮膚病はありませんが、皮膚科で来院する場合、アレルギー性皮膚炎が多い傾向にあります。特に被毛の色が白いトイプードルは、「涙焼け」が目立ってしまいます。その原因にもアレルギーがあるかもしれません。

トイプードルによくある皮膚病

犬アトピー性皮膚炎

目の周りがほんのりでも赤く、毛が薄く、手足をよくなめる、指の間が腫れている、赤い、お腹がかさかさ、黒ずんでいる、口の周りの毛が薄く、赤い、フケが多い、耳を痒がる、臭いが気になる、よく頭を振る、顔をこすりつけるのをよく目にする、毛が薄い、そんな症状のどれか一つでも心当たりがあれば、犬アトピー性皮膚炎を疑ってみましょう。

原因と治療について

原因は不明なままであることが多いようです。食べ物が原因であることもありますが、あまり多くはありません。ハウスダストや花粉、その他いろいろな原因が考えられますが、特定は至難の業です。アレルギー検査も参考にはなっても、決定的なものではありません。どんな時に痒がっているか、どの季節に悪化するのか、何を食べた後に痒がるのか、観察してみましょう。ヒントが見つかるかもしれません。
治療は一つではなく、いくつかの選択肢があります。保湿も治療の1つです。シャンプーも症状に合わせる必要があります。内服薬も数種類の選択肢があり、ステロイドだけではなく、比較的副作用が少なく長く使える薬もあります。
犬アトピー性皮膚炎は完治の難しい疾患で、上手に付き合っていく必要があります。ご自宅で継続可能な方法を考えていきましょう。